近年、口元の美しさを追求する方が増え、『審美歯科』分野が注目されています。
審美歯科とは、虫歯や歯周病の治療など歯科で一般的に行なっている治療に『美』の要素を加えた歯科治療で、歯並びを整えたり、歯を白く輝かせたり、歯茎をきれいなピンク色に改善するなど、健康的で美しい口元へと生まれ変わらせることを目的としています。
きれいに揃った白く美しい歯は、それだけで清潔感を演出し、人に好印象を与えます。
また、自分に自信が持て、積極的なコミュニケーションをとることにもつながります。
そのため、日常的なビジネスのために治療を受けられる方をはじめ、就職活動やオーディション、結婚式などの特別な予定のために治療を受けられる方も多くいらっしゃいます。
歯並びの悪さや歯の黄ばみなどがコンプレックスとなり、他人とのコミュニケーションに苦痛を感じたり、人前で思い切り笑えないなど悩みを抱えていらっしゃる方は、審美歯科治療を受けることでコンプレックスが解消され、自信へとつながるのではないでしょうか。
しかし審美歯科治療の目的は、単に美しい口元へと生まれ変わらせることだけではありません。
しっかり噛めてきちんと話せる、といった口本来の機能が果たされることが大切なのです。
審美歯科治療には、歯を白くする『ホワイトニング』や、天然歯のように自然な見た目の『セラミック』（陶材）を使用して歯の修復するセラミック治療などがあります。
ホワイトニングとは
お茶やコーヒーなどの習慣的な飲食やたばこなどのし好品により、歯に色がついてしまっている方はいないでしょうか。
ホワイトニングとは、そのような歯に専用の薬剤を塗布してエナメル質の着色を分解する方法で、薬剤を塗布するだけなので削らずに白くできます。
薬剤はアメリカの食品医療薬品局や厚生労働省で認可されており、安全が保障されているので、ご安心ください。
ホワイトニングには、自宅で行なう『ホームホワイトニング』と、歯科医院で行う『オフィスホワイトニング』の2種類があります。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、自宅で行うホワイトニング治療です。
まず歯科医院で歯型を取り、薄くて軟らかいマウスピースを作製します。
それを持ち帰り、薬剤を注入して就寝前に装着します。
効果には個人差がありますが、1～2週間継続すると効果が現れてきます。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で行なうホワイトニング治療で、1回の治療時間は1時間程度と、ホームホワイトニングより短時間で歯を白くできます。
効果は薬剤の濃度や治療時間の長さなどによって異なりますが、1度でご希望の白さになるとは限らないので、一般的に通院回数は1～4回となります。
どちらの方法も効果が永遠に持続するわけではなく、時間が経てば効果は薄れていきます。 ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用する『デュアルホワイトニング』を行なうことで、より長く効果を持続させることができます。
『セラミック』とは陶材のことで、詰め物や被せ物に使用すると天然歯と同じような自然な見た目に仕上がります。
セラミックにはさまざまな種類があるので、種類によって適する部位などが異なります。
セラミックの種類
歯と同じ色調のコンポジットレジンというプラスチックを詰める治療をします。
治療は1回で済みます。
＜ハイブリッドセラミック＞
保険診療で使用すされるレジンと、セラミックの中間の素材です。
レジンより変色しにくいですが透明感に劣るので、前歯への使用には適しません。
＜メタルボンドセラミック＞
金属の上にセラミックを焼き付けた素材です。
表面はセラミックなので変色せず、透明感に優れているので、前歯への使用に適しています。
＜オールセラミック＞
すべてセラミックでできた素材です。
メタルボンドセラミックより透明感に優れているので、前歯への使用にも適しています。
＜ジルコニアオールセラミック＞
ジルコニア（人工ダイヤモンド）を使用したセラミックです。
オールセラミックより強度に優れているので、奥歯やブリッジへの使用に適しています。
